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日別アーカイブ: 2026年2月10日

SELECTの雑学講座 ~“品質課題”~

皆さんこんにちは!
株式会社SELECTの更新担当、中西です!

 

 

品質が命の理由:防水は“見えない”からこそ最初が勝負 ⚠️
防水は完成すると膜の中が見えません。だからこそ施工中に“正しく作る”ことが最重要です。漏水が起きると原因追及が難しく、補修範囲も広がりやすい。現代は短工期や人手不足で確認工程が削られがちですが、確認を削るほど後で何倍も時間がかかります。⏳
さらに建物の高機能化(太陽光、設備架台、緑化、断熱など)で、屋上の取り合いが増え、ディテールが複雑化しています。ここに現代の品質課題があります。

 

 

課題①:下地・含水管理—濡れた下地は密着不良の入口
防水トラブルの多くは下地から始まります。下地が脆弱、粉っぽい、油分がある、含水が高い、旧膜の撤去不足…。これらは密着不良、膨れ、剥離の原因です。
現代は豪雨や高湿度で下地が乾きにくい時期が増えています。対策は『乾燥を確認する』『含水を疑う』『止める基準を持つ』こと。乾燥不十分を無理に進めると、後で必ず高くつきます。✅

 

 

課題②:膜厚・層構成—“塗ったつもり”が性能不足になる
ウレタン塗膜や FRP は、膜厚・塗布量・層構成が性能に直結します。ところが現場では、急ぎや材料節約、ローラーの使い方で膜厚不足が起きやすい。性能不足は数年後に症状として出ます。⚠️
対策は、規定使用量の遵守、施工面積の把握、塗布量の管理、膜厚の確認(ピンホールや透けのチェック)をルーチン化すること。『見える化』すると品質が揃います。✅

 

 

課題③:端末・入隅・貫通部—漏水の 8 割はディテールに出る
漏水は平場より、立上り端末、入隅、ドレンまわり、貫通配管、笠木、手すり支柱、サッシまわり、パラペットで起きやすいです。理由は単純で、水が集まり、動きがあり、納まりが複雑だからです。
現代は設備が増え、貫通部も増えています。ここを“職人の勘”だけに頼るとバラつきます。ディテールは型(標準手順)で守る。補強布の入れ方、端末シール、押さえ金物、シーリングのプライマー、ドレン改修の手順を標準化することが重要です。✅

 

 

課題④:シーリングの劣化—材料選定と下地処理で差が出る
シーリングは紫外線や動きで劣化しやすく、選定ミスやプライマー不足、清掃不足があると早期不具
合になります。現代は外壁の多様化(ALC、サイディング、金属パネル)で、適合材料の選定が難しくなっています。☀️
対策は、適合表の確認、プライマーの塗布、バックアップ材、三面接着防止、仕上げ養生。基本を“必ず守る”仕組みを作るほど、クレームが減ります。✅

 

 

課題⑤:天候と硬化管理—可使時間・乾燥時間の読み違いが事故を生む ⏱️
夏は硬化が早く、冬は遅い。湿度が高いと乾かない。こうした当たり前が、現代の異常気象で“極端”になっています。硬化不良は膨れやベタつき、汚れ付着、仕上げ不良につながります。☀️❄️
対策は、気温湿度の記録、施工時間帯の調整、養生の徹底、雨雲レーダー前提の段取り。『今日の条件で何分で次工程に行けるか』を現場で共有するとミスが減ります。✅

 

 

現場で効く:品質ゲート+写真 5 枚ルール+説明テンプレ
品質を守るには“止める場所”を決めるのが最強です。
・ゲート 1:下地(清掃・補修・乾燥確認)
・ゲート 2:プライマー(塗りムラ・乾燥)
・ゲート 3:補強(入隅・端末・ドレン)
・ゲート 4:主材(塗布量・膜厚)
・ゲート 5:仕上げ(トップ・端末・検査・清掃)
写真は①着工前、②下地、③ディテール、④主材、⑤完了+清掃。これを固定化すると、説明も引継ぎもスムーズです。✅
施主・元請けへの一言テンプレ:『見えない部分だからこそ、工程ごとに写真とチェックで確認しています。』これだけで安心感が変わります。✨

 

 

まとめ:品質は“工程で作る”。ディテールを型で守る
下地・膜厚・端末・シーリング・硬化管理。どれも基本ですが、基本ほど差が出ます。現代は記録と説明も品質の一部。型を作り、誰がやっても同じ品質を目指しましょう。
次回は、原価上昇・短工期・保証・追加工事など『経営課題』と、利益を守る改善をまとめます。

 

 

追加:漏水が起きやすい“ポイント地図”(現場で意識する)
・ドレン周り(詰まり・立上り・補強不足)
・パラペット天端と笠木(継ぎ目・固定)
・立上り端末(押さえ金物・シール)
・入隅・出隅(割れ・補強不足)
・設備架台・配管貫通(動き・シール劣化)⚙️
・サッシ周り(シーリング・取り合い)
ここを“型”で守るだけで、漏水は減ります。✅

 

 

追加:ディテール標準(超実務)
①下地清掃→②プライマー→③補強布→④主材→⑤端末シール→⑥押さえ金物(必要時)→⑦トップ→⑧最終検査。
順番を固定化すると、やり忘れが減ります。✅

 

 

追加:写真 5 枚ルール(最小セット)
①着工前、②下地処理、③ディテール(ドレン/端末)、④主材、⑤完了+清掃。
『後で説明できる状態』を作るほど、信頼が守れます。✨

 

 

追加:施工条件の記録(最低限)
・気温・湿度・天候(雨の有無)☀️
・材料ロット、使用量、面積
・乾燥時間(何分/何時間)⏱️
この 3 つだけでも、トラブル時の切り分けが早くなります。✅

 

 

追加:改修調査の“型”が品質を決める(現代の必須)
改修は調査で 8 割決まります。おすすめの型は以下です。
①既設工法の推定(シート/塗膜/アスファルト)
②劣化症状の整理(膨れ、割れ、浮き、汚れ、端末の緩み)
③漏水履歴の確認(いつ、どこ、どんな雨で)
④取り合い確認(笠木、ドレン、貫通、立上り)
⑤施工条件(臭い、火気、作業時間、騒音)
この 5 点を 1 枚にまとめると、工法選定と説明が速くなります。✅

 

 

追加:膜厚管理を“現場で回す”コツ
・面積を先に決める(分割)
・材料使用量を“見える化”する(何缶で何㎡)
・塗り分け線を作り、塗り残しを防ぐ
・乾燥を待つ時間を工程表に組み込む⏳
この運用で『塗ったつもり』が減ります。✅

 

 

追加:最後に—ディテールは“最初に丁寧”が最短
端末やドレンを丁寧に仕上げるほど、後の手直しが減ります。丁寧が最短。これが防水の真理です。

 

 

追加:品質トラブル“原因の切り分け”の考え方
トラブルが起きたら、まず原因を分類します。
・下地起因(含水、脆弱、汚れ)
・材料起因(混合比、ロット、保管)
・施工起因(膜厚不足、乾燥不足、端末処理)
・外部起因(他職種の破損、設備追加、台風)
分類できるほど、対策が早くなります。✅

 

 

追加:他職種による破損を防ぐ“引き渡しルール”
・立入禁止範囲を明確化
・養生期間を掲示
・貫通・架台変更は事前連絡
このルールがあるだけで、やり直しが減ります。

 

 

追加:現場の“最後の 5 分”チェックが差になる ⏱️
・端末シールの未施工はないか
・養生の剥がれはないか
・ドレン周りにゴミがないか
・材料のふた、工具の片付け
最後の 5 分は、最も安い品質投資です。✅✨
追記:ディテールは“最初に丁寧”。それが最短です。✅
追記:写真とチェックがある現場ほど、クレームが減ります。✅

 

 

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この記事が、防水工事業に携わる皆さまの『品質・安全・納期・収益・信頼』を同時に高めるヒントになれば幸いです。�

 

 

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